レーシック手術による老眼の治療について

Release: 2014/08/07 Update: 2014/08/07

レーシック手術とは、エキシマレーザーという特殊なレーザー光線を使って、角膜を削る手術です。
角膜は非常に薄いのですが、エキシマレーザーならそれを細かく削って、凹凸をつけることができます。凹凸がつくと、角膜はレンズ状になります。するとコンタクトレンズと同様の効果を持つようになり、コンタクトレンズやメガネを使用しなくても、物をしっかりと見ることができるようになるのです。

レーシック手術レーシック手術では、遠くの物を見やすくすることも、近くの物を見やすくすることも可能です。
つまり近視も遠視も、どちらも治療が可能なのです。
また乱視も、コンタクトレンズやメガネを使用することで正しく物を見ることができるようになる程度の症状なら、レーシック手術による治療が可能です。

ただし、老眼に関しては、従来は治療できないと言われていました。なぜなら老眼の原因は、角膜ではなく眼球内部の水晶体にあるからです。
水晶体が老化によってしぼむことで、物が見えづらくなるのが老眼です。近くの物も遠くの物も、距離に関係なく見えづらくなります。
物自体が見えづらくなるのですから、レーシック手術で角膜に凹凸をつけても効果はないと言われていたのです。

しかし、昨今では、医療技術が向上したために、老眼もレーシック手術で治療できるようになってきました。
モノビジョンという特別な方法で手術することで、老眼になった人でも全ての物をクリアに見ることができるようになるのです。

モノビジョンとは、左右の目をそれぞれ調節するという方法です。
片方の目を、近くの物がよく見えるように調節し、もう片方の目を、遠くの物がよく見えるように調節するのです。

人にはそれぞれ利き目があります。
通常は、利き目は遠くの物を見る際に多く使われます。利き目ではない方の目は、近くの物を見る際に使われます。
この特質に着目して、それぞれの目の機能を一層高めるためにおこなわれるのが、モノビジョンです。
モノビジョンにより、利き目はより遠くを見ることができるようになり、利き目でない方の目はより近くを見ることができるようになるのです。

レーシック手術によって老眼の人でも、あらゆる物がくっきりと見えるようになります。

左右の目の見え方が極端に違うので、手術後しばらくは違和感があったり、うまくピントを合わせることができなかったりするのですが、徐々に慣れていきます。
平均して1〜2ヶ月ほどで、不自由なく物を見ることができるようになると言われています。

かつては近視や遠視や乱視にしか対応していなかったレーシック手術ですが、モノビジョンの登場により、老眼にも対応できるようになりました。
これによりレーシック手術の需要は、一層高くなってきています。

HOME


関連コンテンツ